通常リビングは1階に配置されるのですが、
たまに2階リビングはどうか?と言われることがあります。
そこで、事例を交えながら
2階リビングのメリット、デメリットをお伝えします。
メリット①:狭小地に最適
まずは何と言っても狭小地では2階リビングが有利だと思います。
駐車スペースをとったりすると、どうしても1階が狭くなる・・・
でも、シューズクロークが欲しいな。
洗面脱衣室は別々がいいな。
なにより、リビングは広い方がいいな。
となると結構1階のボリュームが増えます。
この事例はその2階リビングの有利な典型例だと思います。↓↓↓

この敷地は変形の30坪ちょっとの敷地でした。
もれなく高さ制限や道路後退といった規制付・・・
駐車スペース入れたらリビングは凄く小さくなるので、
2階にリビングを計画しました。
「でも2階リビングって子どもが帰ってきたのが分からない」
という声もあると思いますので、
私は、
「1階に寝室と水回り、2階にリビングと子ども部屋2部屋」というのをお勧めしています。
メリット②:2階だから見れる特別な景色
続いてはこちらの事例↓↓↓

この家は2階に上がると海が良く見える。
1階だとこの眺望がほとんど見えないのでこの眺望をリビングに入れるために2階にリビングを配置しました。
メリット③:プライバシー確保
続いてこちらの事例↓↓↓

この家は住宅地に建っており、道路に南側が面しています。
そして、坂道で傾斜もあるので、
南側の採光をとろうと窓を大きくすれば、通りからリビングが丸見え・・・
でも、光をたくさんとって開放的なリビングにしたいという事で、
2階リビングを提案しました。
これにより、通りから視線が合う事ないため
開放的なリビングでも人の視線が気になりません。
これらが主なメリットだと思います。
一方で、デメリット
①:工事費が高くなる
これは給排水の工事が該当すると思います。
給湯器からキッチンまでの配管ルートがどうしても長くなります。
だからその分工事費が高くなる・・・
また、2階リビングだから屋根形状を活かして、
「勾配天井」や「ロフト」などを採用すると工事費は高くなります。
また、2階から来客時にいちいち下におりるのも面倒なので
インターホンと玄関ドアの開錠が出来るシステムを組んだ方がいいと思うので
それも高くなりますね・・・
あと、暖かい空気は上に行きます。夏はどうしても熱くなるし、
屋根からの輻射熱もあるので、断熱の強化は出来ればしておきたいところです。
②:階段の上り下り
これはみなさんも想像の通りです。
生活の主体が上階になるので、一般的な家よりは階段の上り下りは多いでしょう。
老後が心配・・・
と言われればそれまでかと。
私個人的には敷地に高低差があり階段で上り下りして玄関につく・・・
みたいな家って都会の方ではざらだと思います。
そっちの方が運動になっていいような気もしますが・・・
ここは各人の考え方でしょうね。
他にも細かく言うと色々あると思いますが、
この辺りが主要なメリット、デメリットではないでしょうか?
通常は1階リビングだと思いますが、
どうしても2階にリビングをもっていかないといけない場合はあると思います。
計画地を見て、色々検討してみる事をお勧めします。